みなさん、こんにちは!インストラクターのNAOTOです!
普段何気なく使っている日本語ですが、様々な仕組みがあって発音されています。
特によく聞くものだと母音と子音がありますよね。
今回はその子音について歌に役立つ内容をお話していきます!
子音とは?
日本語では母音が「あいうえお」の5種類、子音が「か,さ,た,な,は,ま,や,ら,わ,が,ざ,だ,ば,ぱ」行の14種類あります。
実は子音ごとにある程度特性が合って、その特性のせいで発音だけでなくリズムや表現に影響が出来たりします。
大まかに分類するとこの通りです。
- 唇音:くちびるを使って出す子音 「ま,ば,ぱ」
- 舌尖音:舌を上あごと上の前歯に当てて出す子音 「た,な,だ」
- 舌根音:舌の奥を軟口蓋に当てたり、近づけて出す子音 「か,は,が」
- そり舌音:舌を上あごに軽く当てて出す子音 「ら」
- 舌歯音:舌を下の前歯を当てて出す子音 「さ,ざ」
- その他:「や,わ」 ※半母音とも呼ばれる特殊な子音です。ゆっくり発音すると「や」は「ぃあ」、「わ」は「ぅあ」みたいに一瞬母音のような音を鳴らします。
子音の特性
特にPOPSを歌う時に注意が必要な母音をいくつか紹介していきますね。
- リズムが遅れやすい子音
「ま,な」→唇を閉じたり舌を動かした後に、鼻腔共鳴を使うという2段階の工程が必要なのでちゃんと発音されるまでにタイムラグがあります!
歌い出しやフレーズの頭に来たときは注意しましょう!
- リズムが早くなりやすい子音
「さ」→さ行は逆にとても出しやすい子音です。出しやすいがゆえに早めに子音を出してしまうことが多いです。
- 無意識に強くなってしまう子音
「か、が、た、は、ば、ぱ」→他の子音と比べると少し息の量が必要なので、音量も出やすくなってしまいます。
よくあるパターンだと、「ぼく『が』」とか「わたし『は』」みたいなところです。
『が』や『は』が大きいと運動会の選手宣誓みたいになって、聞いている方は違和感がしてしまいます!
終わりに
子音の特性を理解していくと、表現の幅も広がっていきますよ!
例えば、「悲しい」という歌詞があるときには、最初の「か」の発音で少し息の量を減らしてあげて、「し」の発音で「s」を長くしてあげるとより悲しさが伝わるような歌い方になります。
みなさんも自分の好きな歌詞はどうしたら表現できるのか、子音の観点からも考えてみましょう!