こんにちは!R voiceインストラクターのNaotoです。

みなさんは普段喋っている日本語の発音って意識されたことはありますか?

日本人だから日本語の発音がちゃんと出来ているのは当たり前だと思ったそこのあなた!意外にもちゃんと発音できている方は多くはないんです。

今回は発音が歌にどう活きるかや注意点を紹介していきますね!

歌う時になんで発音が大事なの?

①言葉がはっきり聞こえる

②正しいリズムで歌える

③発音の良し悪しで発声も変わる

大まかにはこの3つが発音が重要な理由です。

①言葉がはっきり聞こえる

発音が不明瞭だと、歌っているときに何と言っているか聞き取りにくくなります。

日本語の発音が不明瞭になる原因のほとんどは、下アゴや唇が動かないことです。

実生活で声が通らない、何度か聞き返されてしまうという方は鏡を見ながらしゃべってみてください!

アゴや唇がほとんど動かない方が多いと思います。

初めは大げさでもいいので大きく口を開けたり唇をたくさん動かして発音の練習をしてみてください!

②正しいリズムで歌える

発音がどうしてリズムに関係してくるのって思う方も多いんじゃないでしょうか。

昨今のPopsはテンポが速かったり、言葉がたくさん詰まっていたりして、少しのリズムのズレで聞いている人や歌っている方自身も違和感を感じてしまう事が多いんです。

そこで関係してくるのが発音です。

発音でリズムがズレてしまう要因は大きく2つあります。

・子音を出すのに時間がかかってリズムが遅れる

→例えば、マ行を取り上げてみましょう。マ行は上唇と下唇を合わせてから発音をします。

そうすると一瞬「m」の子音でタメが作られます。

唇に力が入りすぎていたり、アゴの動きが固いと「m」の子音が長くなりすぎて結果的にリズムが遅れてしまうんです。

・母音の無声化が出来ずにリズムが遅れる

→例えば、「好き」という言葉はみなさんどう発音されますか?

実は「好き」という言葉は「すき」ではなく「sき」と発音しているんです。(今回は標準語のイントネーションを前提にしています。関西などの地方では「す」をはっきり言う場合もありますね。)

この「す」ではなく「s」となるのが、母音の無声化です。

要は「u」の母音を省略しているんですね。

「すき」と「sき」だと母音を省略している分、「sき」の方が素早く発音できるんです。

ほんのわずかではありますが、テンポが速い曲だとこの一瞬でリズムの遅れが出てしまいます。

③発音の良し悪しで発声も変わる

日本人でよくあるのは発音が全て「鼻音」になっているパターンです。

「鼻音」とは発音をするときに音や息を鼻に抜かすことを言います。

※「鼻音」といわゆる「鼻腔共鳴」は別物です。

鼻に声を抜かしながら「あ、い、う、え、お」と発音してみてください。

かなり不明瞭な母音になってしまいますよね。

これは日本語の母音がもともとは鼻に音を抜かさない母音だからです。

母音が不明瞭になってしまうと、歌う時にも何を言っているかわかりにくくなってしまいます。

鼻をつまんで「あおいえお」を発音したときに、声がこもらないように練習してみましょう!

特に舌をたくさん動かしながら「あいうえお」を発音してみてくださいね。

おわりに

今回は発声練習だけがボイトレじゃない!ということで発音についていくつか解説してきましたが、いかがでしょうか。

普段意識していないからこそ、意識してみると意外に出来ていないことも多いですよね。

これは歌だけじゃなくて、実生活の会話などでも役に立つのでぜひ練習してみてください!

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