みなさん、こんにちは!インストラクターのNAOTOです。
声の感じでなんとなくわかるけど、そもそも地声と裏声って何なのという方が多いと思います。
今回は、地声と裏声を少し解剖学的な視点も交えながらお伝えしますね!
・裏声とは
裏声はイメージしやすく言うと、声帯が細くなろうとしている状態です。
輪ゴムを引っ張って震わせると、高めの鋭い音が出ますよね。
ギターとかでも基本的に弦が細い方が高い音が出るのと同じ原理です。
解剖学的には輪状甲状筋という筋肉が働いて、声帯を引っ張るような動きをします。
・地声とは
地声は裏声の逆で声帯が太くなろうとしている状態です。
ギターよりもベースの弦の方が太いですが、それと同じような原理です。
解剖学的には甲状披裂筋という筋肉が働いて、声帯が膨らむような動きをします。
・声の裏返り
声が裏返るという現象は、上記の筋肉の拮抗(綱引きのバランス)が崩れることによって発生します。
例えば、地声の筋肉が8割、裏声の筋肉が2割で稼働していたところが、声が高くなっていくと急に地声2割、裏声8割になってしまうみたいな。
これが高くなると急に裏声に切り替わってしまう、声の裏返りという現象です。
声の喚声点を無くしたり、ミックスボイスを出すというのは、この地声と裏声の割合を滑らかに変えていくという作業です!
今回は少し難しい内容でしたが、いかがでしょうか?
仕組みが何となくでもわかれば練習の質も上がっていきますので、興味がある方はぜひ理解してみましょう!