「自分では音通りに歌えているつもりなのに、友人からピッチがずれていると指摘された…」
「そもそも『音程』と『ピッチ』って何が違うの?」
カラオケが好きでよく歌う50代以降の方から、このようなお悩みを多くいただきます。
自分では完璧に歌っているつもりなのに、周りから「ずれている」と言われるとショックですし、どう直せばいいのか分からなくなってしまいますよね。
実は、「音程が悪い」状態と「ピッチが悪い」状態は、原因も解決アプローチも全く異なります。
この記事では、音程とピッチの明確な違いを解説し、初心者が感覚を掴みやすいおすすめの練習曲とトレーニング法をご紹介します。
違いを正しく理解して練習すれば、誰でも心地よく通る歌声を手に入れることができますよ!
1. 知っておきたい「音程」と「ピッチ」の決定的な違い
どちらも「音の高さ」に関する言葉ですが、音楽やボイトレにおいては明確な違いがあります。
まずはこの2つの違いを正しく整理しましょう。
①「音程」とは:音と音の「距離(階段)」
音程は、ズバリ「ド・レ・ミ・ファ・ソ」といった音そのものの高さや、音と音の間の距離を指します。
音の「階段」をイメージすると分かりやすいでしょう。例えば、「ド」から「レ」へ移動するときには明確な距離(ステップ)があります。新しい曲を覚えるときの「音取り(メロディを覚える作業)」で合わせるべきなのが、この「音程」です。
②「ピッチ」とは:同じ音の中での「微細なニュアンス(周波数)」
一方でピッチとは、同じ「ド」なら「ド」という箱の中での、わずかな高低のニュアンス(周波数・ヘルツ)を指します。
「音程(ドの箱)には入っているけれど、その中でほんの少しだけ低め(フラット)にぶら下がっている」「ほんの少しだけ高め(シャープ)に浮いている」という、絶妙な塩梅のことです。
★プロのアドバイス
カラオケや課題曲の練習を始めたばかりの段階では、まず**「音程」をきっちり合わせる**ことからスタートします。曲をしっかりと歌い込んできた段階で、「音は合っているけれど、なんだか歌声が暗く聞こえるな…」というときに改善すべきなのが「ピッチ」です。
2. なぜずれる?自分では気づきにくい「ピッチが悪い」原因
「自分では出しているつもりなのに、どうしても周波数が低くなってしまう…」という方は非常に多いです。
自分で気づけないのは、「自分の中の音の物差し(基準)」が低めに設定されて固まってしまっているからです。
ピッチが下がって(フラットして)しまう主な原因には、以下のようなものがあります。
- 口の中の空間が狭い(口の奥が十分に開いていない)
- 表情筋が下がっている(頬の筋肉が落ちて、声のトーンが暗くなっている)
- 声の正しい当てどころが分からない
ピッチを少しだけ上げたい(明るくしたい)ときは、無理に喉を絞るのではなく、ほんの少し口角やほっぺたを引き上げたり、口の中を広く保ったりするといった「発声のケア」を行うことで、自然とピッチがピタッと合うようになります。
3. 音程・ピッチを劇的に良くする!中島みゆきさんの『糸』を使った練習法
音の感覚(耳と声の連動)を効率よく鍛えるには、テンポがゆっくりで、音の移動がはっきりしている曲を選ぶのがベストです。
最近のはやりのテンポが速い曲だと、音が誤魔化されてしまい、正確な感覚を掴むことができません。
そこでおすすめなのが、当スクールのレッスンでも大人気の課題曲、中島みゆきさんの『糸』です。
『糸』がボイトレに最適な理由
出だしの「♪なぜ〜 めぐり〜あうのかを〜」のフレーズを思い出してみてください。
この曲は、低い音から高い音へとダイナミックに音が飛ぶ(ジャンプする)構成になっています。
そのため、音と音の「距離感(音程)」を掴む練習にぴったりなのです。
効果を高める実践ステップ
- まずは曲をじっくり聴き込む「最初の音から次の音へ、どれくらいの距離をジャンプしているか」を耳でしっかり確認します。
- 狙いを定めて声を出すなんとなく声を上に上げるのではなく、「次はここ!」とあらかじめ着地する音の場所を狙い澄まして声を出します。
- 最初は極端にゆっくり歌う「な・ぜ〜・め・ぐ・り・あ・う・の・か・を〜」と、のんびりとしたペースにテンポを落として練習します。ゆっくり歌うことで、自分の声が狙った音とズレていないかを1音ずつ贅沢に確認できます。
まとめ:正しい順序の練習で、自信の持てる歌声へ!
今回のポイントを振り返りましょう。
- 「音程」は音と音の距離(階段)、「ピッチ」は同じ音の中での微細な高低(周波数)
- まずは「音程」を正しく取る練習から始め、次に口の空間や表情筋を意識して「ピッチ」を整える
- 中島みゆきさんの『糸』のようなスローテンポな曲を使い、音を狙って出す感覚を掴む
音程やピッチを良くするために、最も重要なのは「よく聴く耳(耳を作るステップ)」と「丁寧な反復練習」です。一歩ずつ感覚を養っていけば、カラオケで友人から褒められるような、心地よく響く歌声が必ず手に入ります。
「どうしても自分だけの練習だと合っているか不安…」「自分の基準となる物差しが正しいかプロに確認してほしい!」という方は、ぜひ一度、当スクールR voiceの無料体験レッスンへお越しください。プロの講師があなたの歌声を優しく聴き取り、どこを少し調整すればピタッと音がハマるのかをマンツーマンで分かりやすくアドバイスいたします。
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