「歌や会話で大きい声を出そうとすると、なんだか喉が痛くなってしまう…」

「張りがある通る声を出したいのに、いつも声が小さいと悩んでいる」

「一生懸命大きな声を出しているのに、なぜか相手に声が届かない」

あなたもこんなお悩みを抱えていませんか?実は、これらすべてのお悩みを解決する最大の鍵は、「お腹から声を出すこと」にあります。
学生時代の部活や音楽の授業で「お腹から声を出して!」と言われた経験がある方も多いと思いますが、具体的にどうすればいいのか分からないままの方も少なくありません。

今回は、当スクール「R voice」のボイストレーナーが、喉を痛めずに良く通る声を出すための「正しいお腹の使い方(腹圧)」と、自宅で簡単にできる具体的な練習方法を分かりやすく解説します!

大きな声を出すと喉が痛くなる原因は「喉声」にあり!

人間の声は喉の奥にある「声帯」で作られるため、物理的にお腹から声が出るわけではありません。
しかし、喉の筋肉だけで無理やり大きな声を出そうとすると、声帯に過度な負担がかかり、喉が痛くなってしまいます。
また、力任せに出した声は響き(共鳴)が生まれず、頑張った割には相手の耳に届きにくいのです。

クラスに一人はいた「体中から声が出ているような、よく通る声の人」は、喉だけで叫んでいるのではなく、お腹を支えにして体を上手く使い、声の響きを作り出しているのです。

「お腹から声を出す(腹圧)」の正しい感覚とは?

お腹から声を出すために必要なのが「腹圧(ふくあつ)」という力です。

ここでよくある勘違いが、「お腹に力を入れる=腹筋をギュッと固くしてへこませる」と思ってしまうこと。実はこれは間違いです。

正しい感覚は、お腹が中から外に向かってパンと張ってくるような力の入れ方です。
お腹がぐっと下に下がり、重い家具を押して動かす時に力が入る感覚に似ています。
この腹圧をうまく使って息をコントロールすることで、喉に負担をかけずに力強い声を出すことができます。

自宅で簡単!お腹から声を出す3つのボイトレ練習法

それでは、実際に腹圧の感覚を掴み、そこへ声を乗せていくための3つのステップをご紹介します。
片手をお腹に当てて、お腹の動きを確認しながら一緒にやってみましょう!

練習法1:遠くのろうそくを吹き消すトレーニング

金管楽器の呼吸法にも通じる、息のコントロール練習です。

  1. 人差し指を顔の前に立て、それを「ろうそく」に見立てて炎を吹き消すように息を吐きます。
  2. 次に、指の場所を10cmほど離し、指先1点に集中して息を当てます。
  3. 最後に、肘をしっかり伸ばした一番遠い位置に指を置きます。かなり遠いので、ピンポイントに息を細く集め、一気に吹き消すように強く息を吐いてみましょう。

一番遠くのろうそくを消そうとした時、お腹の中から外に向かってグッと力が入る感覚があったはずです。これが腹圧です。

このお腹の張りをキープしたまま、息を吐くのと同時に「あー」と長く声を乗せてみましょう。
いつもより太く、安定した声が出る感覚を掴んでください。

練習法2:風船・浮き輪を膨らますトレーニング

風船や浮き輪を口で膨らませた経験を思い出してみてください。
軽く息を吹き込んだだけでは全く膨らまず、ある一定以上の「安定した圧力のある息」が必要ですよね。

  1. 手をグーに握って口元に当て、「風船の吹き込み口」を作ります。
  2. 実際に固い風船を膨らませるつもりで、グッと圧力のある息を吹き込みます。この時もお腹が外に張るのを感じましょう。
  3. 次に、風船を膨らませる息の強さで、「ハッ、ハッ」と短く切るように(スタッカートで)息を吐きます。
  4. お腹が動く感覚が掴めたら、その短い息に「はっ、はっ」「あっ、あっ」と声を乗せていきます。

声を出していない時は、お腹の力をスッと緩めるのがポイントです。

練習法3:丹田(たんでん)を意識した発声トレーニング

最後に、体の重心である「丹田」を意識して発声してみましょう。
丹田とは、おへそから5cm下、そこからさらに内側に5cmほど入った場所のことです。
ここが安定すると、声だけでなく姿勢も疲れにくくなります。

  1. 丹田を意識しながら、鼻からゆっくり息を吸い、口から吐いてリラックスします。
  2. 丹田のあたりをドッシリと下方向に安定させます。
  3. お腹の中から外へパンと張った圧力を感じながら、「まー、まー」と声を出してみましょう。

下腹部にグッと力が集まり、いつもとは違う「芯のある太い声」が出せていれば大成功です!
もし喉が痛くなったら、お腹ではなく喉の力で叫んでしまっている証拠なので、焦らず息を吐く練習からやり直してみてください。

まとめ:お腹の使い方をマスターして、通る声を手に入れよう!

お腹から声を出す(腹圧をかける)ための重要なポイントをおさらいしましょう。

  • お腹はへこませるのではなく、中から外へ張るように力を入れる
  • 遠くのろうそくを吹き消す、風船を膨らませるイメージで息に圧力をかける
  • 下腹部(丹田)をドッシリと安定させ、その支えの上に声を乗せる

今回学んだお腹の使い方は、カラオケなどで歌う時はもちろん、普段の会話やプレゼンなど、日常のあらゆる場面で役立ちます。
ぜひ毎日の生活の中で意識して取り入れてみてください。

「自分のお腹の使い方が合っているか不安」「どうしても喉に力が入ってしまう」という方は、ぜひ一度R voiceの無料体験レッスンへお越しください!

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