音楽=リズム
ボイストレーニングというと多くは高音発声やミックスボイスなどの練習になりますが、実は音楽を楽しんだり上達するためにリズムは欠かせないものです。音楽=リズムといってもいいほどです。歌っている時になんかリズムがずれている気がするとかリズムに乗れないと感じる人はいませんか?
また自分で気持ちよく歌っているつもりが周りで聞いている人や録音してみるとリズムがずれているという方も多いと思います。
いろいろなリズム練習の仕方がありますが、ここでは僕がいつもレッスンでお勧めしている「リズム練習の仕方」を紹介します。
体全体でリズムを大きくとゆっくりを同時に取りながら歌う
まず好きな曲を流します。
そして足踏みをしていきます。
曲の一小節を2分で足踏みします。ゆっくり「みぎー、ひだりー、いーち、にーい、いーち、にーい」という感じでリズムを刻んでいきます。
まずこの足踏みをしながら歌を歌ってみましょう。
ここまではなんなくできると思いますが、だんだんとリズムを細かくとっていき最後には足踏みで2分、右手で4分、左手で右手のウラ拍を刻んで細かく16分(16ビート)、足踏みでゆっくりと2分を感じながら歌うリズムの練習になります。
歌メロをリズムにのせる
今までなんとなく歌っていた歌メロも体でリズムを刻んでいる拍と重なる場所があります。そこに合わせてしっかり歌うことで歌メロもしっかりとリズムを細かくとることができるようになります。
まずはゆっくり、できる所から着実にできるようになください。
次は足踏みをしながら右手を4分でとりながら歌うとこまでです。
4分を右手で刻みながら歌う
今回はリズム練習の仕方その3
まずなんでもいいので4分の4拍子の曲を流し、2分を足踏みで刻みます。
この状態で今度は右手で→右ももを1、2、3、4と叩いてみましょう。
そうすると、足分は2分を刻み、右手は4分を刻んでますね。
これを同時にしながら歌を歌ってみましょう!
安定してリズムをとりながら歌えますか?
できない方はまず足踏みの2分だけで歌えるようにします。
また右手の4分だけで歌えるようにします。
それを合わせてみたり、歌は歌わずに足踏みと右手だけで慣らしてから歌を入れてみたりしましょう。
「大切なのはできるところからしっかり」です!
できるようになると歌の歌詞と足踏みと右手のタイミングが同じになる拍を感じましょう。体で刻んでいるリズムに歌メロがしっかりのっているのを感じましょう!それを感じながら歌っていくと2分と4分のリズムはちゃんととらえて歌ってていますのでリズムが速くなったり遅くなったりということはなくなります。一日15分だけでも続けると必ずできるようになりますよ!
いろんなリズムが聞こえてくる
歩いている時や、電車の中、なんとなく曲を聞いている時でもリズムを刻んでみるといつもとはちがうリズムを感じることができます。いろんな拍のリズムを感じれるようになることで歌も格段に表現が変わります。
表現や、感情をのせる
よく心を込めて歌うとか、心が伝わってくる歌、と聞きますが好きな歌を歌う上で心がこもっていない人はあまりいないと思います。大切な思いをリズムにのせられないから感情がこもって聞こえないです。人の心に残る歌い方は、リズムの練習をすることも大切な練習方法のひとつだと思います。