口腔の響きを使えるようにする
今回は声が共鳴するポイント鼻と口と胸、3つの中で口腔の共鳴を使えるようになりより深み輪郭がしっかりしている声を目指してみようと思います。
ハミングはNのハミング、Mのハミングとありますが今回はMのハミングを使いトレーニングします。
Mのハミングを出してみます。口腔を縦にも、奥にも広げ口を閉じている状態でMuuuuと発声してみましょう。
口の外に音が逃げずに口腔の中で音がたまっている感じを掴んでみるといいと思います。
口の表明だけが開いている状態ではなく口の中に水を含んでいる感じで舌根は下げて口蓋垂と軟口蓋は鼻のほうに上げてみます。
※口蓋垂とはのどちんこのことです。自分の口の中を鏡を見ながらやってみるといいと思います。
※軟口蓋は上あごを下で前歯から触っていくと骨のかたい場所から柔らかくなっている場所です。軟口蓋に口蓋垂がくっついてる状態なのでそこをグッと上に上げます。
※舌根は下のつけねです。顎の下あたり、顎から首にかけての間、口の下ですね。ここを膨らませます。
口は縦に開ける
縦に開けがほうが音が響きますがこれはなぜでしょうか。
音は横よりも縦に空間があるほうが響きます。
例えてみると部屋の天井が場合と、部屋の天井が高い場合、音はどっちが響くでしょう。
天井が高く、吹き抜けになっていると音はよく響きますね。
これと同じで口の形が縦に開いているほうが音は豊かに響き、逆横に広げると音は潰れ響かなくなります。
口の響きをしっかり入れると中音域が豊かになり声の輪郭がはっきりとしますが、それに合わせて鼻腔の響きと胸の共鳴を入れるとバランスよく声は響き楽に大きな声が出せます。
鼻、口、胸と一つ一つ確認していくとわかりやすいと思いますが、順番は鼻の響きから確認していくといいと思います。
鼻腔の共鳴がある状態で口腔の共鳴を入れていくと楽に声が出せ音程が安定しますし、ミックスボイスや高音発声にも入りやすいということがあります。
口の響きを作るためによく使うMの子音の事については、「ボイストレーニングでのMの子音の使い方」で書いています。