声帯の衰え
最近声が出しずらい、といったお悩みはありませんか?加齢に伴い、声帯も少しずつ衰えていくのをご存じですか?
いまはコロナによって外出自粛のため、離れている家族とも会えない、お友達と集まることもできない、一日中誰とも話さない、といったことも声を出しづらくしている原因の一つかもしれません。最近は電話で話すより、メールやSNSを使ったコミュニケーションが多くなり、長電話したりすることもすっかり少なくなったように思います。
声帯も筋肉なので、使わなければどんどん衰えてしまいます。声帯が衰えると、声がかすれたり、息が続かなかったり、せき込みやすくなったりもします。
とはいえ、声帯を鍛えなければ!といっても具体的にどうしたらいいかわからないですよね。日々、声を出す習慣をつけて、といってもコロナ禍ではおしゃべりする機会や相手を見つけるのも難しかったり、突然やみくもに声を出しても、かえって喉を傷めてしまう可能性もあります。
ご自宅で簡単にできるおすすめトレーニング
そんなとき、ご自宅で簡単にできるおすすめの声の鍛え方として、歌があります。歌といっても普段あまり歌い慣れない人が急に自己流で声を張り上げて歌ってしまうと喉が痛くなったり、そもそも声が出なくて楽しくなかったりするかもしれませんが、もっと楽に、気軽に楽しむ方法として「ハミング」があります。「ハミング」とは、ふんふん、と言葉を出さずにメロディを歌う鼻歌のような音です。
鼻歌は喉に負担をかけずに、トレーニングができる、という利点があります。鼻の響きを使った発声であることから高い声が出しやすくなる効果があり、また、息を少量ずつ使って音を出していくので呼吸のトレーニングにもなり、長く息が続くようになっていきます。
少し衰えてきた声帯に負担をかけることなく、ゆっくりウォーミングアップできるとてもおススメの方法なので、ぜひ、鼻歌でお好きな歌を口ずさんでみていただけたらと思います。
<ハミングのやり方>
まず唇は閉じた状態で口の中だけ広く開けるようにします。口の中にちょっと水を含んでいるような、またはピンポン玉を口に入れているような、その状態で「ん~~」と声を出してみてください。唇にビリビリと響いてしびれるような感触があればハミング成功です。そのとき、小鼻~鼻の付け根のあたりを指で触ってみてください、振動が伝わってくるはずです。この鼻によく響いている状態の「ん~~」で歌ってみましょう。
まずは、ぜひ負担のないやり方で、音楽を楽しむ時間を持っていただけたら嬉しいです。
ハミングについては、ぜひこちらの記事「すぐ喉が枯れる人が、ハミングした結果、喉を傷めずラクラク出るようになりました!」
も合わせてお読みください。
正しいボイストレーニングを続けていくと、普段の話し声も、かすれることなく綺麗になめらかな声で発音できるようになっていきます。声にお悩みのある方はぜひ一度、体験レッスンをお試しください。対面レッスンはもちろんオンラインレッスンでの体験レッスンも受け付けております。