
こんにちは!R voiceインストラクターのNAOTOです。
皆さん、ボイストレーニングをするときに重要な事って何だと思いますか?
ミックスボイス?腹式呼吸?鼻腔共鳴?
今回はそういった技術的な話ではなく、考え方について紹介していきたいと思います!
スポーツとボイトレの共通点
ズバリ、身体を使っていることです。
より詳細に言うならば、筋肉を使っているということです。
どんなスポーツでも、筋肉の話は切っても切り離せません。
なぜならば、筋肉が身体を動かしているからです。
声も同じで、息を吐く時には呼吸筋を、声を出す時には声帯周りの筋肉を、発音する時には舌や口周りの筋肉を使います。
本質的には運動とボイトレは同じことなのです!
スポーツとボイトレの違い
ここが一番厄介なのですが、声は「音」でしか判断できません。
スポーツは身体を動かしているので、ビデオや写真でフォームをチェックしたり出来ます。
でも声には形がないし、身体の動きもほとんどありません。
声は見るのではなく、「聞く」しかないのです。
ボイトレは何をするのか
では、ボイトレは何をするのかというと、「声」を聞いて自分がどうやって声を出しているのか、その感覚を養っていくということになります。
これはスポーツでも同じで、プロ野球選手のトップの方は、バットを振る時に数ミリのレベルで調整するそうです。
どれくらいバットを強く振って、どんな角度でボールを打てばどれくらい飛ぶのか、ということを感覚的に理解しているそうです。
ボイトレの場合は、自分がどこにどれくらい力を使うと、どんな声が出るのかという感覚の精度を上げていくという作業になるわけです。
ボイトレが上手くいかない理由
ボイトレが上手くいかない場合は、色々なことが考えられますが、所謂「良い声」を出そうとし過ぎているかもしれません。
それはミックスボイスかもしれませんし、響きの豊かな声かもしれません。
しっかり腹圧のかかった声かもしれませんし、高音が太く出ることかもしれません。
しかし、人それぞれに声の特徴があるように、「良い声」というのはあくまで相対的に良いものであって、絶対的に「良い声」というものは存在しないのです。
「良い声」を目指そうとして、迷走状態に陥ってしまうというのはよくあります。
どうすればいいのか
ものすごく手っ取り早いのは、自分が出しにくい声をあえて出してみることです。
その時に、自分はどこにどう力を入れているか、舌やアゴ、口、ノド、胸周り、いろんなパターンが存在しますが、まずは出しにくい声を出した時の状態を自分で理解しましょう。
理解が出来れば、今度はそうならない状態に持っていくために、力を入れた場所の力を抜いていくだけです。
自分自身で声が出しやすいなと思った感覚は、ほとんどの場合は合っています。
自分でわざとエラー状態を作って、より良い方向に向かうためのトライに活用していってみてください。
おわりに
今回は少し抽象的な話が多かったので、分かりにくい部分もあったかもしれません。
申し訳ありません!!
ですが、ボイトレをやるうえであえて出しにくいものをやってみるということは、自分自身で良くない方向性を理解するために非常に役に立ちます。
近道しようとした結果、いつの間にか遠回りになってしまったなんていろんな事で聞く話です!
焦らず少しずつ自分の成長を実感していけるといいですね!
おススメ記事
こちらの記事もおススメです!是非ご覧ください!