ボイストレーニングに通うと個性がなくなるか?
レッスンに通うと個性がなくなりそう、という方がいます。
R voiceにレッスンに来られている方でも、以前はレッスンに来ると個性がなくなりそうだから、来なかったけど「自己流でやってて限界を感じた」、と言ってレッスンに来る方がいます。
そんな方は皆さん「もっと早くレッスン来ればよかった」と仰いますが、レッスンに通って個性はなくなってしまったのでしょうか?
そもそも個性とはなんでしょう?ボイストレーニングの発声練習や歌唱指導などで個性はなくなってしまうのでしょうか?
個性と自己流の違う点
歌の個性とは?
・自分が持っている声(柔らかい声の人もいれば固い声の人もいるし、高い声が良い人もいれば低い声が良い人もいる)
・センス(歌いまわし、ダイナミクス、アレンジ力、グルーブ、ノリ、歌詞の内容が伝わる歌い方など)
歌で言う自己流とは?
・クセ(しゃくり、音程の取り方、)
・発声の仕方
個性と自己流は似ている様で、違う物です。
例えばスタンダードな曲を個性がある人と、自己流で歌う人ではどう違うでしょうか?
個性がある人は、スタンダードな曲も自分の物にし、その人ならではの発声や歌いまわしで、聴いている人がすぐに「この声はあの人だ!」とわかるようなに歌います。それが個性です。
自己流とは、無理をして発声をしていたり、歌いまわし「しゃくり、間の取り方、フレーズのつなげ方」だったりします。
個性と自己流は似ている様で、実はぜんぜん違う物なんです。
レッスンに通うと個性はなくなるのでしょうか?
それは「レッスンで個性がなくなる事もあるが、絶対なくなるという事ではない」です。
発声法も歌い方もすべて矯正すれば、もちろん個性がなくなり面白みがなくなります。
けれど自己流で歌っている事が個性を活かしているという事ではないです。
自分の声の長所を活かし、自分が持っている世界観を表現出来る事、それが個性です。
それを失わないように忘れずに、長所を伸ばし短所を克服し、個性を活かす様に、レッスンすると良いと思います。
そのためには、自分の声の特徴を知り、それを活かすための発声、表現のバリエーションを知る必要があります。
それを自分で見出す事が大事です。もし自分で見出せなければ優秀なトレーナーやプロデューサーに聞くと良いでしょう。