鼻の響きとは?
ボイストレーニングの共鳴トレーニングで主な目的のひとつとして鼻の響きがあります。
鼻の響きとは、鼻腔という小さな空間に音を共鳴させ増幅し倍音作ることです。
鼻腔の倍音がなくても歌は歌えますし、上手な方はいます。
ただ鼻の響きがある声のほうが有利、良い点がたくさんあります。
1・声帯を強く使わなくても大きな声を出せる。
2・倍音ができ歌声が豊かになり歌声に張りがでる。
3・地声からウラ声にチェンジする不安定な音域を鼻の響きで補助する。
4・ピッチがぶれなくなる(喉の負荷が少ないので狙った音を出しやすい)
などなど、他にも歌う時に有利な事がたくさんあります。
鼻腔共鳴の練習方法
鼻の響きを作るトレーニングで簡単でわかりやすい物としてはNのハミングで鼻のポジションをしっかり確認してから鼻のビリビリがを失わないように少しずつ口を開けて響きのある声を作っていきます。
ハミングの事については「ボイストレーニングの時にハミングを使う理由、ハミングの種類」でも詳しく書いています。
イの母音から挑戦しよう!
まずはハミングからイまで響きを失わずにできるようになりましょう!鼻を手で触りながらビリビリ共鳴している事を確認して、そのまま口を開けてイにします。その時にビリビリは残っていますか?少し弱くはなりますが残っていれば鼻腔共鳴できています。その声をしっかり覚えましょう。
エ→アの母音に広げる
イの母音が出来たらエの母音に広げてビリビリがしっかり残っていればアに広げましょう。アの母音になるとビリビリはかなりなくなります。
かすかにビリビリしているぐらいでもOKです。大事なのはイで聞いた鼻腔共鳴の倍音が残っているかです。
鼻腔共鳴はNの子音を使って作ります。「ボイトレをする時のNの子音の効果」でも書いてます。
鼻腔共鳴の注意点としては
鼻の響きが集まりすぎたり、鼻腔共鳴しか響いていない声はトーンが高くなりすぎたり、耳にキーンとする声になります。鼻腔共鳴をキープして口腔と胸の響きものせていくと良いと思います。