イの発声での良い効果とは
イはアイウエオの中では空間が狭い母音になりますが響くポジションと音域の出しやすさを欠いてみます。
どのポジションに響きやすいか
・胸の低音は舌根が上がり口が狭く胸には共鳴しにくい母音です。
・口の中音は低音ほどではないが口が狭いため共鳴しにくい母音です。
・鼻の高音は鼻腔へ入りやすい母音です。
イを前歯が見えている状態で発声すると、
前歯が見えてる→口角が上がる→鼻腔に共鳴するしやすい。
低音、中音、高音どこが出しやすいか
・低音は響きは入りにくいが出しにくくはない。
・中音の地声とウラ声にひっくり帰りやすいため調節しにくい。
・高音は声門閉鎖が強くなりやすく出しやすい
イの母音は声門閉鎖が強くなりやすいことを利用しミックスボイス、ヘッドボイス、高音発声を作る時や鼻腔の共鳴を作る時に有効な母音です。
イの母音のまとめ
ミックスボイス、ヘッドボイス、高音発声に向いている。
鼻腔共鳴を鳴らすのに向いている。
ウラ声にも入りやすいため綺麗なウラ声練習にも向いている。
他の母音にも動かしてみる
鼻の共鳴や高音発声をイの母音で感覚をつかみ他の母音に動かしてみましょう。
アイウラオの母音に動かせるようになり、低音~高音へバランスよく発声できるようになれば発声の良い声が歌で使えるようになります。
「ウの母音での発声の目的と効果」についても書いています。