①地声とウラ声を出してみよう!
画像は「声の高低と声帯負荷の関係」です。
多くの方が「高い声が出ない」という悩みを抱えていると思います。
そこでミックスボイスを作るために最初にしたいことを今日はご紹介します。
地声とウラ声をつなげる
じゃあどうやって地声とウラ声をつなげるかを紹介したいと思います。
ミックスボイスを出すためにはまずリップロールで1オクターブくらいをで地声だけで往復します。できるところからはじめて、半音ずつだんだんと音を上げていきましょう。
地声リップロールであげていき地声じゃ出ないとこまできたら力まずウラ声にしてオクターブ往復を続けてください。オクターブの中で地声ウラ声をいったりきたりできるようにします。
次は同じ事を母音のイを使ってやってみます。
音が高くなってきたらとにかく軽い音!明るい音!と意識してください。
ここで重要なのは声がひっくりかえってもOKということです。
とにかく地声とウラ声をいったりきたりします。
次はひっくりかえっている音を滑らかにしていきます。
ここでのコツは早目にウラ声にする、口の形を動かさない。ということです。
地声とウラ声の境目の音あたりをゆっくり上り下りしていきましょう。その境目の音がミックスボイスになります。
イの母音でなれてきましたらイ→エ→アとだんだん母音を広げてみてください。
イ、エ、アのどの母音でもオクターブ往復ができればOK!
地声とウラ声で響きを上にキープできるようになると歌でもしっかりとしたミックスボイスが使えるようになりますのでぜひ!参考にしてみてください。
ここまでで「地声とウラ声を出してみよう!」になります。
②地声とウラ声を滑らかにする!
その1でオクターブで地声とウラ声をいったりきたりしてつなげ、ひっくりかえらなくなったら今度は移動する音の距離を短くしてミックスボイスを作っていきます。
まずオクターブで出来たら5度の距離でやります。
5度の距離はドとソの距離になりますのでこれでまた半音ずつ上げたり下げたりします。
前回と同じく音が下がりきった時は地声になるように、一番トップの音の時はウラ声になるようにして地声とウラ声をいったりきたりしてスムーズにします。
5度の距離ができたら今度は3度の距離でやってみましょう。
3度の距離はドとミの距離になります。同じように半音ずつ上げたり下げたりします。
音が下がった時は地声、トップの音の時はウラ声になるようにします。
短い距離になりますがスムーズに地声とウラ声を切り替えられるようにします。
今度は同じ音で音の高低を使わず地声とウラ声をいったりきたりします。
ドだったらドで音を変えずに地声ウラ声と変えます。
男性だったらA3~F4くらいまで、女性だったらG4~D5くらいまでやりましょう。
地声とウラ声の境目の音がミックスボイスになりますのでそこを重点的に出せるようにロングトーンを出したりしてコントロールできるようします。
ここまでが「地声とウラ声を滑らかにする!」になります。
スケールを使って歌ってみよう!
ミックボイスを出そうその1とその2で地声とウラ声が混ざる音域をポルタメントでいったりきたりしました。今度は同じ音域をスケールで動かしてみましょう。
ドレミファソファミレドなどがわかりやすく良いスケールでいいので同じように最初はリップロールで出してそのあとにイの母音、そしてエ→アで出します。
地声からウラ声へゆっくり変わっていき、またウラ声から地声へゆっくり戻っていきます。
声がひっくりかえってしまう方はその1へ戻ってリップロールからはじめ地声とウラ声を滑らかにしていきます。混ざる音がわからない方はその2へ戻って混ざっている音(ミックスボイス)を出してみます。同じように滑らかにしていきます。
「軽い音」「明るい音」
コツはやはり地声でがんばりすぎず早目にウラ声に切り替えていくことです。
意識することは「軽い音」「明るい音」です。
スケールで素早く地声とウラ声を滑らかに切り替えられるようになればミックスボイスが出せていることになりますので歌でも使える声になります。
スケールで歌えるようになった方は今まで高くてでなかった曲を歌ってみてください。
まずはゆっくり、簡単な母音アだけで音を確認しながらはじめ、だんだんと歌詞をのせていきます。
個人によりアプローチの仕方や得意な母音、子音、音域は変わりますので自分にあった方法でミックスボイスを開発し出していきましょう。