日頃から、人に声をかけたのに気付いてもらえなかったり、聞き返されることが多かったり、と声が小さい、聞き取ってもらいにくい、といった悩みのある方、歌を歌うときの声量をあげたいと思っている方へのトレーニング方法です。

居酒屋や野外など、にぎやかな場所や広い場所で、相手に聞こえるように声を張り上げて話していると、喉が痛くなることがありますよね。無理やり喉から絞り出して張り上げる「大声」は、頑張って声を出している割には遠くの人には聞こえなかったり、苦しそうに聞こえたり、ただうるさいだけの声だったりします。

目指したい「声量のある声」は

ただの大きい声、ではなく、

張りのある力強い声、安定感のあるよく通る声、よく響く声

ではないでしょうか？

正しい体の使い方、正しい発声の仕方で声をだし、体によく共鳴させて響きを作ってあげると、よく響いて通る声になります。

 

呼吸のトレーニング

歌うときの正しい体の使い方のひとつに、「呼吸」があります。声を出すためには息が必要です。しっかり息が吐けるようになると、吐く息の圧力・息の量で声量をUPさせることができます。

ウォーミングアップとして、ロングブレス（息吐き）がとても有効です。

①お尻の穴を締めて、下半身を安定させ、しっかり立つ

②へそ下５センチくらいのあたりに空気を入れるイメージで鼻から息を吸い、遠くのキャンドルの火を消すイメージでしっかりした息を吐く

③お腹がへこんですっかり空気がなくなるまで吐ききったら、お腹を緩める（→自然と息が入ってくる）

 

この呼吸に慣れてきたら、今度は

④ふーーーーっと吐いていた息に、途中から「ふーーーー」と実際に声を乗せてみる。息を声に変えるイメージをつかむ。

ロングブレスのトレーニングは、のどや体全体のリラックス効果もあり、楽に呼吸ができるようになることで、声が出しやすくなり、力を抜いて発声できるようになります。

このようなトレーニングや、他にも風船をふくらませる、などで吐く息を鍛えると声量UPにつながっていきます。（風船をふくらませるときの筋肉の使い方は良い声を出しているときの腹筋の使い方に似ています）

深く、楽に、息を吐いて、呼吸を鍛えていきましょう！呼吸を鍛える筋肉は日々少しずつでも続けることで能力があがっていきます。

当教室では対面レッスン、オンラインレッスンの体験レッスンを受付ております。
ロングブレスや腹式呼吸などもっと詳しいやり方を知りたい場合は、ぜひ体験レッスンをお試しください。お待ちしております。

 

こちらの呼吸に関するコラム「腹式呼吸ができているかチェックしよう」も合わせてご覧ください。