歌のうまさとは
ひとくちに「歌のうまさ」といっても、人によって重要視する点は違います。声が綺麗な人をうまい、という人もいれば、味のある歌い方をうまい、という人もいて、「うまさ」の尺度は人によってさまざまです。それに色々な要素がからみあっているので「うまい」といってもそう単純な話ではありません。ですが、ひとつ共通して言えるのは
歌のうまい人、というのは、歌い方に抑揚があって、なめらかで、表現が豊かです。
抑揚ってなんだろう?
カラオケでも「抑揚点」というのがありますが、じゃあ、いったい、抑揚っていうのはどうしたらつけられるんだろう?と思う方も多いのではないでしょうか?音程が楽譜どおり取れていても、リズムが合っていても、カラオケの点が上がらなかったり、なにか足りない、歌が一本調子になってしまう、という場合は、この「抑揚」に注目してみましょう。
歌が一本調子にならないよう、様々な表情を作り出すには、手段のひとつとして「声の強弱」が重要になってきます。声の強弱をコントロールできるようになると、フレーズを丁寧に歌うことができたり、曲の展開で、盛り上げたり、逆に落としたり、といったことができるようになります。
どうやって声に強弱をつけるの??
声に強弱をつけるには、
●響きのバリエーションを増やす
●声の種類のバリエーションを増やす
●呼吸の使い方をうまく連動させる
等々、いろいろな要素があるのですが、ここでは「強弱のトレーニング方法」のひとつをご紹介します。
①音程はド→ソ→ド の3音で行います。最初のドと最後のドは同じ音です。この3音を、それぞれp→f→pの音量で歌います。(弱く→強く→弱く)発音は「あ」で歌ってみましょう。
②最初と最後のドは、自分に出来る限り小さい声、それもおおげさなくらい弱い声を出します。息もれのある、かすれたような声を出しましょう。ただし、消えてしまわないように。
③真ん中のソの音は、しっかりハリのある声で大きく歌います。
慣れないうちは加減が難しく真ん中の音は張り上げて歌ってしまい喉が痛くなる人もいるかもしれません。喉を張り上げて強くするのではなくお腹からの呼吸量を増やして声量をあげます。喉はリラックスした状態のままです。また、息もれの声とハリのある声の出し方は喉の使い方が違いますので、しっかり自分の声に強弱がついて、声の質感も変えられているか、確認しながらやってみてください。
うまく出来るようになってきたら、実際の曲のフレーズの中で、盛り上げ部分に強い声を、フレーズの終わりの部分や優しく歌いたい部分に弱い声を使って、フレーズに表情をつけてみてください。
歌の楽しみ方が広がっていくと思います。
抑揚のある歌い方をしてみたい、うまく強弱のつけ方がわからない、息もれの声とハリのある声の出し方がわからない、という方はぜひ無料体験レッスンをお試しください。講師一同、お待ちしております!