声が出しにくいのは、舌の固さと関係ある?
舌はほとんどが筋肉です。舌がうまく動かないと滑舌に影響があり、言葉が不明瞭になって聞きにくかったり、発声がうまくいかなくて声が出しづらかったりします。
最近の歌はテンポが速くて、音もよく動いて、口が回らない、なんて思ったことありませんか?
日本の歌だけでなく、英語の歌詞にしても口がうまく動かなくて音に間に合わない、なんてご経験がある方も多いはず。
それは舌の柔軟性があるかどうかがかなり影響してくると思います。普段、あまり舌を意識することなく言葉を発していると思いますが、発音や発声の際の舌の位置も思った以上に重要だったりします。舌の位置によって、声がこもりがちになったり、息が吐きにくくて声量があがらない、ということもあります。
お年寄りの方が言葉が不明瞭になり何を言っているのか聞き取りにくくなるのは、加齢により舌の筋肉が衰えてきたことが原因の一つでもあります。
舌を柔らかく使おう!実践トレーニング!!
お教室では色々な滑舌練習方法をお伝えしていますが、ここでも簡単にできるトレーニングをご紹介します。
まず、鏡を用意しましょう。
あえいおう
かけきこく
させしそす
たてちとつ
なねにのぬ
はへひほふ
まめみもむ
やえいよゆ
られりろる
わえいおう
口をそれぞれの母音の形に整えて、しっかり口を大きく動かしながら、「あ・え・い・お・う」と最初はゆっくり発音していきます。
鏡で口の形を確認しながらやってみてください。小さい口で、どの音を発音しても口があまり動かない、ということのないよう、口の形を変えながらしっかり発音します。表情筋を鍛える意味もあります。
ゆっくり発音しながら、「カ行はどうかな?ナ行はどんな舌の使い方かな??」と、舌がどのような動きをしながらその発音を作っているのかを鏡でチェックしながらやるのもおすすめです。
舌の無駄な動きや、あごの使い方のクセ、左右対称になっていない、など意外な部分に気づくこともあります。滑舌トレーニングをしながら自分なりの美しい話し方を研究したりできるかもしれません。
ゆっくり、つっかえずに言葉を明瞭に発音できるようになってきたら、メトロノームなどを使ってテンポを上げて、リズムよく読み上げて練習してみてください。
舌を柔らかく使えるようになって、歌詞も明瞭に聞こえるようになれば聞き手に伝わる表現ができるようになり、また楽しみが増えていきます!
お教室ではほかにも、子音に応じた滑舌トレーニング方法や、その方のクセや特徴にあった色々な練習方法をお伝えしています。
ご興味がございましたらぜひ無料体験レッスンをお試しください。