ボイストレーニングの課題曲はどんな曲を選べばいいの?
歌のトレーニングの際、呼吸法や発声方法、姿勢、共鳴などの基礎の練習はもちろん大前提として、次にどのような練習曲を選べばよいか、という疑問があるかと思います。
どのような曲がよいのかは、練習の目的にもよります。
- 声(発声)を鍛えるための練習曲
- 歌唱技術(しゃくりやビブラートといったテクニック)を鍛えるための練習
- 人前で披露するための曲 等々
また、「今の自分のレベル」に合わせた選曲、というのも大事です。流行っているから、とか歌手が歌っているのを見てカッコいいから、という理由で、自分にとってはまだ難しい楽曲を選んでしまうこともあるかもしれません。
また練習方法として、色々なジャンルの曲をたくさん練習することも大事ですが、一方で1つの曲を完璧に歌う、という練習方法も大事です。まずは自分の理想とする姿と、当面の目標を決めて、今現在、どのような曲を選ぶとよいのかじっくり考えていきましょう!
自分に合った曲選びのポイント
①まずは「好きな曲」であることがいいと思います。やはり興味がないとじっくり深堀りしていこう、という気持ちになれません。何度歌っても飽きないような好きな曲が取り掛かりやすいです。同じ曲を時間をかけて練習するメリットは、歌詞をしっかり覚えることができ、息継ぎの場所が体にしみていく点です。歌詞を見ずに、呼吸もうまくコントールしながら歌えるようになると、歌にとって重要な「表現」の部分に踏み込んでいくことができます。
②ボイストレーニングに慣れていない方はまずはゆっくり目の曲がおすすめです。基礎練習の発声練習を生かして声をしっかり鳴らしながら歌うには、アップテンポの曲だと歌詞とメロディを追うのに必死になってしまって余裕がありません。ゆっくり目の曲でしっかりお腹を使って歌う練習をすると、喉を絞めてしまうこともなく、声量もついてくるようになります。極端な高音や低音があまりなく、割と単純なメロディーのものから練習して、声の響かせ方を習得してください。鳴らし方が身についてきたらぜひ速い曲や音程が飛ぶ曲にもチャレンジしてみてください!
③歌いなれている方なら、今まであまりトライしてこなかったジャンルの曲や、洋楽にチャレンジするのもおすすめです。洋楽は特に歌詞とメロディの関係が難しいですが、言葉のアクセントなど、日本語にはない抑揚や独特なフレーズなど勉強になる点がたくさんあります。
特に歌いやすいおススメ曲をご紹介!
初心者の方に特におススメの曲をいくつかご紹介します。いずれも音の高低差がそれほどなくリズムも難しくないので歌いやすい曲です。初心者の方のみならず、どのレベルの方にも、トレーニングに歌ってみていただけたらと思います。
一青窈さんの「ハナミズキ」
中島みゆきさんの「糸」
アンジェラ・アキさんの「手紙」
ゆずさんの「栄光の架け橋」
SMAP「世界にひとつだけの花」
福山雅治さんの「桜坂」
いずれにしても、色々な曲を練習しながら、自分の声にあった歌や、長所を活かせる歌を見つけていくと楽しさが広がると思います。また難しいな、と思う曲にも自分の課題を設定して、取り組んでいくのも大事な練習方法です。
なかなかご自身で曲選びや自分の課題を見つけるのが難しい場合は、専門のトレーナーにご相談いただくのもよいかと思います。対面レッスンはもちろんオンラインレッスンでの体験レッスンも受け付けておりますのでぜひ体験レッスンをお試しください。
合わせて「自分の声に合った曲やジャンル、Keyを見つけて歌ウマになろう!自分の魅力を引き出そう!」もぜひ読んでみてください。