顔の表情筋をほぐすと魅力的な声になるってホント?
マスク生活が長くなってきたことで、表情をあまり動かさずにしゃべるクセがついてきていませんか。
もともと日本語は、あまり顔の筋肉を使わず、口をほとんど動かさなくても発音できる言語です。そのため、英語の歌を歌おうとすると発音がうまくいかないので、まず顔の筋肉や唇をしっかり動かして、アルファベットを発音するところからレッスンを開始したりします。
日本語の歌でも、普段の会話と違って歌の場合は、口を開いたほうが声が前に届きますし、口をよく動かしたほうが発音もはっきりするので歌詞が相手に届きやすくなります。抑揚もつけやすく、表現に幅が出てきます。演劇と同じように、唇や舌をうまく使って滑舌のトレーニングをしたり、表情筋のトレーニングをしたりすることは歌にもとても有効です。
広角を上げて明るい表情で歌うと歌声自体のトーンが明るくなったり、音程や音質にも影響があります。口先だけでボソボソと歌ってしまうと声に張りは出ないし、暗いトーンになってしまいます。
日常、あまり意識していない顔の筋肉。意外に凝っていたりする表情筋をしっかりほぐし、よく動かして、豊かな歌声を目指してみませんか?
簡単!!自宅で出来る!!表情筋トレーニング
<びっくり箱>
①顔のパーツ(目、鼻、口)をギューーーっと中央に集めます。唇は思いっきり前に突き出してひょっとこのような形、目は力を入れてギュッとつぶって梅干を食べたときのようなすっぱい顔をする。5秒数える。
②上記の状態から一気に、目を見開き、眉毛を持ち上げ、口は思いっきり縦にも横にも大きく開いて威嚇するかのように「はあーーーっ」と息を吐きだす。5秒数える。
2~3回繰り返してみてください。なんだかものすごく顔がすっきりします。これをやるときのコツは、恥じらいを捨てて思いっきりやること。そして①、②どちらの顔もゆるゆるやらずに一気にやること。特に開くとき、びっくり箱が開くイメージで、目も口も同時に一気に開いてください。誰も見ていないところで、思いっきり顔を縮めて、思いっきり顔を広げて、とやってみてください。
<ひょっとこ>
①唇を閉じたまま、思いっきり前に突き出す。
②その状態のまま、唇が開いてしまわないように鏡で確認しながら、口をできるだけ右に寄せる。次に左に寄せる。唇を突き出したまま動かすのがポイントです。だんだんゆるんできて、あまり突き出していない状態になりがちなので、ちゃんとひょっとこになっているか確認しながらやってみてください。最初は顔が固くて口元があまり動かないかもしれません。めげずに続けていると、すごくよく動くようになりますのでぜひお試しください。
他にも、お教室では色々な表情筋を動かすトレーニング方法をご紹介しています。歌う前に動かせば声も出やすくなります。家で出来るものがほとんどなので、自宅でも顔をよく動かして表情豊かな魅力的な声を目指していただきたいと思います。
ぜひ無料体験レッスンをお試しください。