歌の出来を左右する「呼吸」

歌を歌っているとき、「息が続かない」というお悩みを聞くことがよくあります。

最近の歌は特に言葉が多かったり、メロディが複雑だったりして、どこで息を吸ったらいいのか、難しい曲もあったりします。(ボカロの曲なんかも難しいですね)歌において、呼吸はとても大事で、歌の出来を左右します。息が足りないと、高音をうまく出すことができないし、複雑な音程をコントロールするのも難しいです。歌うだけで精一杯になってしまって、ロングトーン(声を伸ばす)や表現をするのが難しいのです。そのため、うまく歌うには、まず呼吸がしっかりできることは大前提とも言えます。

曲によっては、息を吸う箇所が悩ましいものもあるので、あまり目立たない箇所でこっそりブレスを入れたり、工夫して歌うことも必要かと思いますが、できれば歌手の方が歌っているのと同じようにブレスを入れられるようになれたら嬉しいですよね。

そこで、今回は「日常生活の中で出来る呼吸を鍛えるトレーニング」をいくつかご紹介します!

歌に使える!呼吸トレーニング!

その1・鼻から吸って口から吐くことに慣れる

歌うときは鼻メインで息を吸ったほうが喉への負担が少ないです。口を大きく開いた状態で口から息を吸い込むと、冷たい空気が一気に喉の奥まで入ってきて、喉が乾燥したりしませんか?口からだけの呼吸だと喉の状態が大きく変化して歌いにくいので、なるべく鼻メインの呼吸がおススメです。鼻炎の方は歌う前にしっかり鼻をかんで、鼻呼吸にそなえましょう!

 

その2・深い呼吸に慣れる

マスク生活が長引き、外で活動することも少ない現在は普段から呼吸が浅くなっていることが考えられます。一度、立ち上がってラジオ体操でやるような深呼吸をして思いっきり空気を吸い込んでみましょう。肺いっぱい、お腹いっぱい空気を吸い込む感覚を味わってみてください。胸が開いてきたかと思います。次に、腰に両手をあててみます。そこから腰より少し上の、みぞおちのあたりの脇腹に両手をスライドしてきましょう。ちょうどあばら骨の最後のあたりです。息を吸ったときに、そのあたりが大きく動いて広がっていくようなイメージで、ゆっくり鼻から息を吸ってみましょう。吸うたびに肩があがってしまうような、浅い呼吸ではなく、脇腹、さらに背中のほうまで膨らむような深い呼吸を目指します。ゆっくり、ゆっくり、確認しながらやってみてください。

 

その3・呼吸に使われる筋肉を鍛える

①足を腰幅くらいに開いて、両方の親指の付け根で床を押すような気持ちで、安定した立ち方で立ちましょう(歌いやすい姿勢です)

②ゆったりしたテンポ(BPM60くらい。ご自分のペースで調整してください)鼻から4拍かけてたっぷり息を吸います。次の4拍は息を止めます。続いて8拍かけて口から「スーーー」っと息を吐いていきます。

慣れないうちは苦しく感じるかもしれません。呼吸法をやるとき、まずはリラックスすること、しっかり息を吐ききること、がポイントです。息を吐ききらないと、息を吸うことができません。吐ききってしまえば、それほど意識しなくても空気が勝手に入ってくるくらい、簡単に息を吸うことができます。行う際、吸う時も吐くときも、一定のスピードで吸い、一定のスピードで8拍分で吐ききるように調整していきます。決して、最初の2拍くらいで一気に吸い込んだり、8拍いかないうちに息が足りなくなったりしないように、練習しながら調整していきます。最初から完璧にできなくても、慌てず焦らず、ゆっくり自分の呼吸に集中してみてください。必ず、ペースがつかめてくると思います。(椅子に座って行っても構いません)

 

歌うからだ作りの土台となる「呼吸」はとても大事なのですが、普段なかなか気にせずに歌ってしまうと思います。歌っていて、どうも息が続かない、フレーズが切れてしまう、ロングトーンが続かない、といったお悩みのある方は、ぜひ「呼吸」に注目してみてください。

今回ご紹介した方法のほかにも呼吸を鍛えるトレーニングは、いろいろなものがありますので、実際に試してみたい、やり方がよくわからないので詳しく知りたい、という方はぜひ体験レッスンをお試しください。

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